NISAって?初心者の方へ

ここ10年ほど前からちらほら聞くNISA。 「何か投資のことらしいよ」、「少額非課税らしいよ」、「でも、俺(私)、投資はしないし、関係の無い話だよねー」

多くの方はそんなことを呟いているはず。私自身も1年前まではそうでした。

まず、NISAとは何なのか?おそらく、ちゃんと知らない方も多いと思います。

「NISAは、少額からの投資を行う方のために2014年1月にスタートした「少額投資非課税制度」です。
イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という愛称がつけられました。」

金融庁のホームページから抜粋しました。はい、これだけでは何のことか分かりませんよね

ただ、文字通りなんですよ。一定の金額までの投資元金に対して、得た利益(売却益、配当)については税金がかからないんです。

普段、我々が手に入れるお金は、ほとんどの場合、税金がかかります。

会社で働いているのであれば給料に、親が亡くなったら遺産に、誰かにお金を贈与したら、預貯金の利子に、お金が動くところに税金があります。投資においても、投資先にもよりますが、株に関しては配当所得といって20.315%の課税がされます。

「約20%も税金がとられるのー」と思うかたは多いと思います。でもNISAは一定金額までなら、この20.315%の税金がかからないんです。税金ばかり徴収する日本政府にしては、とんでもない事をしてくれてますね!!まさに神制度ですよー

 では、何故、今になって話題になっているのか?

 それは2024年から制度改正されたからなんです。非課税枠も非課税期限も大幅に改善されました。

2024年以降のNISAを新NISA、それ以前のものを旧NISAと一般的には呼んでいます

新NISAをやってみよう

<NISA口座の開設> 

郵便局、銀行や証券会社に行けば、一人に対して一つNISA口座を作ることが出来ます。窓口に行けば、快くブースなどに案内され、分からないことは何でも教えてくれます、彼らも営業成績に関わってきますので。ただ、慣れた方なら、ネット証券の方が良いと思います。手数料などが段違いで安いです。ちなみに私は楽天証券を利用してます。マイナンバーカードが在れば、15分くらいで出来ると思います。

よく勘違いされるのは、複数の銀行でそれぞれのNISA口座を作れるわけではありません。A銀行でNISA口座を作ればB銀行では作ることは出来ません。一人で非課税の口座をいくつも作れるほど政府や税務署は緩くは無いです。NISA口座の設立にあたっては、税務署の審査がありますしね・・・。

<NISAの投資枠について>

新NISAは大きくわけて「つみたて投資枠」と「成長投資枠」に別れています。

「つみたて投資枠」は年間120万円(一ヵ月に10万円まで)まで利用が可能で金融庁が許可した投資信託へ投資する形になります。「成長投資枠」は年間240万まで利用が可能で、先に紹介した投資信託にも可能な他、ハイリスクな投資信託の商品があったり、個別株への投資が可能となります。

限度額は「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の合計で1800万円(資金があれば5年で枠は埋まります)。全てを「つみたて投資枠」のみで利用することも可能ですが、「成長投資枠」だけでは1200万が上限です。(それ以上は税金取りますよ、ってことです)

ちなみに、非課税保有限度額の金額というのは元金(自分で支払った金額)のことです。投資は株の値段が上がれば元金以上の金額にもなりますし、値段が下がれば元金以下(元金割れ)の金額にもなります。極端な話、1800万円の商品や株を買い、値段が上がって1億円になったとしても、それは非課税の枠です。

また、NISAで株や投資信託を買ったとして、売却したとしたら、翌年に利用した枠は復活します。例えばですが、今年、「成長投資枠」で個別株を150万円買ったとしたら、非課税保有限度枠の残りは1200万-150万=1050万ですが、その年に20万円の株を売却したら、翌年には1050万+20万=1070万円となります。ただ、年間投資枠は復活しません。上記の例えなら、年間投資枠は240万-150万=90万となり、20万円の株を売却したとしても、90万+20万=110万とはならず、90万のままです。ここを勘違いされてるかたも多いので、注意して下さい。

<注意点>

 NISA口座で得られる配当や売却益は確かに非課税ですが、設定を間違えると課税対象となります。それは配当金の受取方法を「株式数比例配分方式」にすること。難しく書いてありますが、要は、配当金の受け取りは証券口座にするということです。これにしないと課税対象となりますので注意して下さい。

<最後に>

証券会社にもよりますが、SBI証券や楽天証券なら100円から投資出来ますので、まずは貯金感覚でNISAをやってみることをおススメ致します。

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